Column

これであなたもクロモジマスター。飛騨で噂のクロモジに迫る!!!

こんにちは!FabCafe Hidaの藤田です。

FabCafe Hidaと言えば、飛騨の特産の食材を使ったFabパフェやスペシャルティ―コーヒーを使ったドリップコーヒーが人気メニュー。
でもそれらと並んで人気メニューとなっているのが、クロモジ茶なのです。

「クロモジ」と聞いてピン!と来る方って少ないのではないでしょうか?
私も飛騨に来るまでは耳にしたことはありませんでした。

字面だけで見るとなんとなく地味な印象を与えがちですが、
実はこのクロモジ、奥が深く、知れば知るほど面白い植物なんです。
今日はちょっとためになるクロモジのお話を皆さんにお伝えします!

 

どんな木なの?


クロモジはクスノキ科クロモジ族に分類されます。
飛騨だけでなく、北海道を除く全国の山地に生育しています。
▲ヒダクマの森に生育しているクロモジ。FabCafe Hidaのクロモジ茶もここから採取しています。

高さは2~6mくらい、幹の太さは数センチにしかならないことに加え、
他の植物の陰に隠れて育つ陰樹のため、あまり目立つことなく生育します。
特徴はその名の通り、黒い樹皮!(ちなみにシロモジやアオモジと呼ばれるクロモジの仲間の木もあるそう。)
春には黄色い小さな花が咲き、秋には丸くて黒い実をつけます。

▲クロモジの葉

漢字で書くと「黒文字」、英語ではspicebush(スパイスブッシュ)と呼ばれます。
spicebushの名前が表す通り、採りたてのクロモジの枝や葉からはスパイスのような爽やかな香りが漂います。
ちなみに秋になる黒い実をかじったことがありますが、こちらも痛烈なスパイスの味がしました。

ゲッケイジュ(葉っぱは煮込み料理によく使われるローリエ)やニッケイ(樹皮は乾燥させるとシナモンに)といった身近に普及している香辛料の元となる植物、さらにはアボカドもクロモジと同じクスノキ科に分類されます。クスノキ科の植物は精油を含み、良い香りを持つものが多いのですね。

 

どうやって使われるの?

最も一般的なのは、和菓子などについてくるあのお菓子切り用のつまようじとしての使い方。元々仏教伝来時に、お坊さんが強く爽やかな香りのするクロモジの枝を用いて歯磨きをしていたのが、つまようじとしての使い方の発端となったそう。今ではクロモジは高級つまようじとして扱われています。
和菓子を食べる機会があったら、ぜひ一緒についているつまようじの香りをかいでみてくださいね!運が良ければ、クロモジ特有の香りが楽しめるかも。

またクロモジの精油はアロマや化粧品、石鹸などに使われています。クロモジに含まれる精油は鎮静効果・リラックス効果があると言われています。精油の主成分はリナロールというもので、実はこれかの有名な香水「シャネルNo.5」にも使われていたローズウッドに含まれている成分と同じものなのだとか。

 

お茶はどうやって作るの?

こちらはカフェにいらっしゃったお客様からもよく聞かれる質問。
FabCafe Hidaでは、短く切ったクロモジの枝を煮出してお茶にしています。
枝を煮出すととっても鮮やかで綺麗なピンク色のお茶に!
クロモジの葉っぱを煮出す方法もありますが、枝を煮出す方法と比べ、
お茶自体の色も緑色に、風味も緑茶のようになります。

突然ですが、ここでクロモジ茶の煮出し方講座!
そう言えば、自分の家の山にクロモジ生えてると言う人はぜひ参考に。(めったにいないかな?)

1.ひとつかみの枝と2Lの水とやかんを用意

▲使う枝はこれくらい。根元に近くて太い方がよく色と香りが出ます。

2.沸騰するまで強火にかける

3.沸騰してから20~30分程弱火にかける

4.火からおろして冷めるまで待つ
▲綺麗なピンク色が出ているか確認。出ていなかったら枝を少量足して、再度煮立たせる。

5.フィルターで濾して完成!
▲灰汁が出るため、お湯でさっと流して紙の匂いをとったコーヒーフィルターで濾すとよりクリアでスッキリした味わいに。

ほっと気持ちを落ち着けて一息つきたい時はホットで、より爽やかな香りと風味を味わいたいときはアイスで飲むのがおすすめです。

 

お茶以外のクロモジ活用メニューはないの?

あります!
FabCafe Hidaで今まで生み出されてきたクロモジメニューたちを公開します。

その1.クロモジウォッカ

その名前の通り、クロモジの枝をウォッカに漬け込んだもの。
飛騨の桃のフレッシュジュースと組み合わせた”桃クロモジウォッカ”は、衝撃の美味しさ!
いつもとは少し違う大人のクロモジの味に酔いしれる人続出でした・・・

その2.クロモジミルクティー

2016年秋の「飛騨の森でクマは踊るケーキ」と一緒に登場したクロモジミルクティー。
枝から煮出したクロモジ茶とミルクをベースにしながら、香りづけにクロモジの葉っぱを使った、秋限定のドリンクでした。

3.クロモジご飯

ヒダクマ秋祭り2016にて、マクロビシェフ・藤原会美さん作のランチBOXで提供されたクロモジご飯。
クロモジの枝を入れて炊き混むとは!FabCafeスタッフも想像していなかったクロモジ活用法でした。

4.秋のトマトとキノコとクロモジのカレー

こちらもヒダクマ秋祭り2016にて、言わずと知れたヒダクマのカレー職人・松本によって提供されたカレー。
カレーにクロモジ!?と少々びっくりしますが、カレーに入っているスパイスも植物から採取すると考えたら納得。

以上、クロモジ活用メニューでした!


クロモジのあれこれ、お楽しみいただけたでしょうか?

こうやってクロモジひとつとって見ても、植物の活用方法って本当に多岐に渡りますね。
それにしても植物の持つ可能性って本当にすごい、そしてそれを余すことなく活用してきた人間もすごいですよね。

今後も飛騨の森から​皆さんのためになる情報をお届けします。次回をお楽しみに!

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